不用傘の回収について

CASAPROJECTでは廃棄予定の傘(全体の3割程度であればビニール傘を含む・1本から100本程度まで)の回収を行っています。
また店頭などでお客様から不用傘を回収いただける店舗様を募集しています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
※送料は基本的にご負担いただきますようお願いしております。ご了承ください。
※ご提供いただいた傘はワークショップや作品制作(一部販売品)のための材料として使用させていただきます。
※ご提供いただく傘で作品のオーダーメイドやワークショップをご希望の方は合わせてご相談ください。

傘は使い捨てるもの?

台風の後の傘

日本で年間に消費される傘の数は、1億2000万本以上と言われています。
つまり、毎年一人一本以上傘を買い続けているということ。
その9割は中国を中心とした海外で製造され、日本製と記された傘はわずか1割。
それらの傘に使われている骨は実は中国製で、100%純国産の傘をつくることはもうできなくなってしまったという話を聞いたことがあります。
ビニール傘の登場でさらに安価になってしまった傘を、雨が降る度に購入している人も多いと思います。
環境問題への意識が高まっている現代であっても、未だに傘は「使い捨て」の象徴と言えるのではないでしょうか?



忘れ物ナンバー1の傘

警視庁遺失物センターの忘れ傘

傘の忘れ物は第一位で、全体の20%ほどを占めています。
東京都内だけで年間に40万本を超える拾得傘があり、
「一雨500本」(一日の雨で500本の傘が都内で忘れられる)とも言われます。
右の写真は東京都の忘れ傘が集まる、「警視庁遺失物センター」。
ここに集まった傘は3ヶ月間保管され、引き取り手のなかった傘は拾得者(鉄道会社など)に返されることになります。
ここで拾得者が「いらない」と言えば、忘れ傘たちは東京都の所有物となり、リサイクル業者などに引き渡されます。
CASA PROJECTでは遺失物センターから直接傘を受け取ることはありませんが、
保管期間が切れた忘れ傘を企業や施設から譲り受けて制作を行なうこともあります。


日本での傘づくり

イイダ傘店さんの傘づくり

一方で、国産にこだわった傘づくりの現場も確かにあります。
CASA PROJECTの活動を続けるうちに「傘はどうやってつくられているのか?」
「日本での傘づくりは今どうなっているのか?」といろいろな疑問を持つようになりました。
大量生産・大量消費に疑問を持つ人は確実に増えていて、丁寧につくられた傘への注目は年々高まっていると感じます。
興味のある方は下記リンクより、傘づくりの様子をご覧ください。

・イイダ傘店さんの傘づくりレポート
・槙田商店さんの傘生地づくりレポート
・傘職人・林彦太郎氏インタビュー


不用傘を集める

府中市美術館での傘回収の様子(「ぐるぐるめぐる、傘の家」2013年)

「どうやってたくさんの傘を集めているの?」とよく聞かれます。
先に挙げたように忘れ物の傘を譲り受ける他は、右写真のような形でお客様から制作の同意を得て不用傘を回収して集めています。
ワークショップを行なう際には、その会場で回収された傘を材料として使う、というのが基本です。
傘は傘としてできるだけ長く使ってあげることが一番。
なので無理矢理欲しい色や柄を集めるのではなく、自然に集まった傘を最大限に活かして、
そのときにつくれる分だけ、つくっています。




傘を分解する

洋傘の構造

不思議なことに、傘の構造は昔からほとんど変わっていません。
右図に傘の主要部分の名称を挙げましたが、傘はたくさんのパーツによって組み立てられていて、 その数は40〜50種類もあります。

使っていた傘が壊れてしまい、修理も難しいと思ったら、
下記の方法で傘の分解にチャレンジしてみてください。
分解をしてみることで、傘の構造がよくわかり、また傘をつくる職人さんの手間も想像することができると思います。






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1.露先を上に引き、骨から外す
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2.糸をリッパーで切る
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3.カバーを切り、骨から外す
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4.水で洗い、汚れを落とす
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5.乾燥させる
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6.カバーをカットする
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7.アイロンをあて、皺をのばす
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8.ペンチで親骨を外す

材料となった傘

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カバー /fabric
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親骨 /rib
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露先 /tsuyusaki
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中棒 /shaft
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ハンドル /handle
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ネームバンド /belt