徳島県上勝町へ
2016年2月21日(日)、徳島県の上勝町にあるcafe polestarさんにて、
ランチョンマットをつくるワークショップを行ないました。
上勝町は日本で最初に「ゼロ・ウェイスト」を宣言した町で、
未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、
2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを掲げています。
※詳しくはゼロ・ウェイストアカデミーのウェブサイトをご覧ください。
出たゴミをどうするか、ではなく、そもそもゴミを出さないという考え方は
CASA PROJECTにも共通するところがあり、以前から何か一緒にできたらいいなと思っていました。
それが今回ついに実現!それも事前に上勝町で回収された不用傘をご提供いただき、
それらを材料として使用させていただけることになりました。
通常は傘のまま送られてくるのですが、さすがは上勝町。
骨は金属リサイクルできるからと、布を外した状態で届きました。
この傘たちを材料化して、一部はバッグ等に作り替えて、いざ上勝へ!
polestarは予想通り、いや想像していた以上に素敵な空間でした。
ちゃっかりランチもいただきました。
地元の食材や木、葉っぱまでもが見事に使われています。
肝心のワークショップは14時からスタート。
上勝町在住の方や、徳島市内など遠方からもご参加いただきました。
今回は少し縫うところが多かったですが、みなさん途中から無心無言ででちくちく…
1時間半ほどで、上勝産傘のランチョンマットが完成。
どの作品も配色が素敵です!
最後は美味しいデザートをいただきました。
ちなみにストローは紙でできていました。細部まで素晴らしい。そしてセンスが良い。
ご参加いただいたみなさま、polestarさん、ありがとうございました!!
No.000 HOUKO
おまけ…
翌日、視察に来た関西の学生たちにまじって、ゴミステーションとくるくる工房を見学。
ゴミステーションは上勝町のゴミ資源が全て集まるところ。
ゴミ収集車はまわってこないので、町民の方は自らここへ運び込むそう。
上勝町のゴミの分別はなんと34種類。みんながこれをやってるって、すごい。
私にとっては、ゴミ=材料なので、こういう場所はなんかわくわくする。
しかもこれだけ分別されていると、材料置き場にしか見えない。
ゴミがなくなると、人間が根底に持っている創造力が低下するのでは?
そもそもゴミを出さないというのは難しいので、ゴミになったものは転用して、
転用できないものは買わない、と捉える方が良いかな?とか、いろいろ考える…
うちにやってきたのは、ここにあった傘たちとのこと。
それも、まだ使える傘はリユースされる仕組みになっていました。
ゴミステーションの一角に「くるくるショップ」といういわば物々交換できる場所があり、
いつでも使わなくなったものを持ち込んだり、欲しいものを持って行って良いとのこと。
昨年の持ち込み量は約10トン、持ち帰り量は約9トンとのことで、
見事にくるくる循環しているようでした。
買い物に行く前にここにないか見に来ることが習慣になっている方も多いそう。
続いて、お隣の「くるくる工房」へ。
ここでは古着や使わなくなった鯉のぼりなどをリメイクした商品が並んでいます。
着物地をリメイクしたお祝儀袋、かわいい。いろんなアイデアがあふれていて、参考になりました。
そんなこんなで、短時間でしたがとっても充実した上勝滞在になりました。
いつか住んでみたい町が、また一つ増えました。