10th anniversary
こんにちは、HOUKOです。
おかげさまで、CASA PROJECTは2016年4月で10周年を迎えました。
始めたのは大学4年生の頃。卒業制作としてスタートしました。
その後、大学院に進み、半分社会人になった後も楽しくてやめられず、細々と続けているうちに、いつしか10年。
無理して続けてきたのではなく、気がつけば10年経ってた、という感じです。
自分でも不思議なのは、始めた当初とコンセプトがほとんど変わっていないこと。
量産をしてビジネス展開!という道を選ばず(まあどうせできなかったでしょうが)、
ワークショップを通してCASA-memberを募りつつ、自らも作り続けることを選んだのは、良い選択だったと思います。
(いろんなご意見あるとは思いますが…)
CASA PROJECTを面白いと言ってくれる、自分と同じような価値観を持った人と、全国いろんな場所で出逢うことができる。
これは当初想像していなかった、とても嬉しい出来事でした。
そんな中、これまた想像もしていなかった宮城県気仙沼市に移り住んで、1年がたちました。
気仙沼の冬はもちろん寒かったですが恐れていたほどではなく。
むしろ東京に住んでいた頃よりも生活が豊かに、よりクリエイティブになりました。
大震災と大津波というあまりにも苦しい経験をしたこの地で、都会の産物で成り立っているようなCASA PROJECTをする意味はあるのだろうか。
そんなことを考えて動きが鈍ったときもありましたが、最近では気仙沼でもワークショップをさせていただく機会が増えてきました。
気仙沼は、欲しいものが何でも手に入るような大きな街ではありません。
だからこそ、欲しいものは自分で工夫してつくろうとする。
CASA PROJECTが目指す、クリエイティブでサステナブルな未来に、もしかしたら近い場所なのかもしれません。
まだまだ手探りですが、もうしばらくここ気仙沼で、CASAを続けていきたいと思っています。
「いつかは捨てられる傘がなくなって、活動を終えられる日が来ますように。」
なんて言ってますが、残念ながらこの10年で捨てられる傘が大きく減ったとは思えません。
でもCASA-memberたちの活動により、少しずつ、着実に、廃棄される運命にあった傘は生まれ変わっています。
小さくても、深く長く続けていくことが、求められていると感じています。
そんな訳で、CASA PROJECTはこれからも続きます。
いつも応援いただいている方、CASA-memberのみなさん、本当にありがとうございます。
これからもCASA PROJECTをよろしくお願いいたします。
2016年4月1日
CASA No.000 HOUKO
追伸:毎年秋~冬に行なっている「CASA PROJECT展」ですが、
10周年となる今年は7月下旬~8月上旬頃に気仙沼の自宅アトリエにて開催したいと思っています。
遠方の方が多いと思いますが、避暑も兼ねてぜひ「気仙沼でつくるCASA」を見に来ていただけたら嬉しいです。
CASA-memberの方はぜひ出展をご検討ください。また追って詳細をお知らせいたします。